高校受験。過去問っていつからやるべき?
「過去問のやり方を教えて欲しい!」
「どうやって解いていけばいいの?」
こんなお悩みを抱えてはいませんか?
高校受験の過去問はいつからどのように解いていけばいいか迷いがちです。
結論、いつから始めてどのような勉強方法をしていけばいいのかをこの記事ではお伝えしていきます。
この記事を読むと過去問への取り組み方がわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
高校受験の過去問スタートは12月初旬からでもOKな理由
高校受験の過去問スタートが12月初旬からでも大丈夫な理由は次のとおりです。
高校受験の過去問というと、多くの受験生が「早くスタートしたほうがいいのかな?」と考えがちですが、そんなことは全くありません!もちろん早くスタートするメリットもあるのですが、それよりも先に内申点をきちんと上げることを意識しましょう。
では、どうしたら内申点を上げられるのかを以下では解説していきま
理由-1
9月までは基礎問題に時間を掛けるほうがいいから
中学校の内申点がどのように受験に使われるかは都道府県の方針によって異なります。
しかし、だいたい3年生の2学期までの内申点が利用されると考えておきましょう。
となると、最後のチャンスである3年生2学期は必ず内申点アップを目指さなければなりません。
3年生の2学期のテスト問題は基本的に今までの積み上げが見られる内容になっているので、9月までにどれだけ今までの復習ができているかが分かれ道になってしまいます。
そのため、9月中までは中学校1年生から3年生までの今まで学んだ基礎問題に時間を割きましょう。
理由-2
12月までは定期テストがあるから
次に12月までは定期テストがある点に注意しなければなりません。先ほどお伝えしたように、3年生の2学期は内申点を上げるラストチャンスです。
仮に受験勉強を優先してしまって、内申点を落とすことがあったら…と考えると少し怖いですよね。
ですから、12月まではきちんと定期テストの勉強を優先するようにしてください。
理由-3
定期テストの勉強がそのまま受験対策になるから
ちなみに12月まで定期テストの勉強をしたからといって受験対策していないことにはなりません。
というのも、公立高校受験の過去問を見てみると、3年生の2学期以降で学んだ内容が多く出題されていることに気付けるからです。
たとえば、2次関数の問題は必ず出てくるといっても過言ではありませんし、理科で学ぶ天体や移動速度などの問題も頻出です。
このことから定期テストの勉強=受験勉強につながっていると考えていいでしょう。
逆に3年生の2学期のテスト勉強をきちんと行えば、今までの復習にもなるので一石二鳥です。
高校受験の過去問を12月初旬からスタートするときのやり方
でも実際に高校受験の過去問を12月上旬からスタートするときにはどのような方法で行っていけばいいのでしょうか。具体的には、次の方法で行っていきましょう。
- やり方-(1):全部解いて点数を出す
- やり方-(2):解けなければならない問題と解けなくていい問題に仕分けする
- やり方-(3):解けなければならない問題を徹底演習する
- やり方-(4):二回目以降も同じやり方で行うこと
- やり方-(5):直前期になったらテスト時間を5分短くする
やり方-(1)
全部解いて点数を出す
高校受験の過去問を行う方法の1つ目は、全部解いて点数を出すところからスタートしましょう。
なぜ解けない問題もあるのに全ての問題を解くのかというと、合格するのに必要な点数と今の点数のギャップを知るためです。
たとえば、合格点数と今の点数のギャップが60点程度あるのであれば、他に基礎問題をきちんと押さえているかなどをチェックします。
仮にこの時点で10点程度の差しかないのであれば、ケアレスミスを本番までにどれだけ潰せるかが課題になってくるでしょう。
このように点数のギャップを知ることで、受験生の今の立ち位置を確認していきます。
やり方-(2)
解けなければならない問題と解けなくていい問題に仕分けする
次に行うのは、合格するために解けなければならない問題と解けなくていい問題に仕分けすることです。
たとえば、偏差値50の高校を目指すのに、超難関問題を解いていたら時間効率が悪くなってしまいます。
逆に歴史や理科の問題を解いていたほうが点数をあげるのにはずっと役立つでしょう。
このように目指すべき高校によって解けなくていい問題と解かなければならない問題に仕分けを行うと効率よく受験勉強を進めていきます。
やり方-(3)
解けなければならない問題と解けなくていい問題に仕分けする
解けなくていい問題と解けなければならない問題の仕分けができたら、徹底演習を行っていきます。
たとえば、因数分解の問題が解けなければならない問題になったら、95%程度の確率で解けるようにしていきましょう。
とはいえ、最初の頃は難しくて挫けそうになることもあるでしょう。
12月初旬からすぐに全部が解ける必要はなく、受験までに徐々に解けるようになっておけばいいという考えを忘れないようにしてください。
- 苦手克服も同時に行おう
-
解けなければならない問題のなかで、正答率が50%以下になっているところは基本問題に立ち戻って復習を行いましょう。受験対策で受験生が行わなければいけないのは、苦手克服をして受験の得点を上げることです。できれば受験時に最高得点を取れるように仕上げていくのが理想ですが、緊張や長時間のテストでなかなか難しいものです。
ただ、苦手克服をしておけばケアレスミスはあっても取り逃しはしません。「自分はできるんだ」という自信を持つためにも苦手克服をどんどんしていきましょう。
やり方-(4)
二回目以降も同じやり方で行うこと
(1)〜(3)の受験問題のやり方は二回目以降も時間が掛かってもいいので取り組んでいきます。
一回目の間違った問題などは、わかる形できちんとまとめておいたほうがいいでしょう。
一回目で間違った問題が二回目以降も間違っていたのなら、苦手克服は必ず行わなければなりません。
このように何度も過去問を繰り返して、受験生が解けなければならない問題をきちんと取り切るまで繰り返してください。
やり方-(5)
直前期になったらテスト時間を5分短くする
最後のやり方は直前期になったらテスト時間を5分短くしてチャレンジしましょう。
というのも本番では緊張から頭が真っ白になる恐れもあるからです。
試験時間を短くすることで、急いで解かなければならない状況を作り出し、緊張状態を受験生自身でシミュレーションします。
すると、本番の試験傾向がいきなり変わったなどの状況にもきちんと対応できるようになるでしょう。
このようにしてテストの本番環境を想定して準備すると、受験のときにも焦らなくなります。
高校受験の過去問の5教科別の解き方
過去問の解き方はわかっても各教科の細かいところも見てみたいという方もいらっしゃるでしょう。
より具体的に5教科別の対策方法を以下では解説していきます。
英語
12月初旬から英語の対策をしていく場合には、順番的にリスニング問題→長文問題のように取り組んでいくことをおすすめします。というのも、リスニングはコツさえつかめば簡単に得点できるものであり、単語がわからなくてもイラストなどのヒントをもとにすれば正解できてしまう可能性も高いからです。
その次に長文を行うのは読めない・わからない単語をなくすようにしていきます。
この二点を押さえておけば比較的簡単に、得点の60〜70%は取得できるでしょう。
数学
数学の問題は各都道府県によって異なりますが、簡単な問題と難しい問題にわかれます。
数学が苦手なお子さんに共通するのは、難しい問題と簡単な区別ができない点です。
たとえば、偏差値60〜70くらいの受験生が解答する問題をわからずに解こうとしても、解ける必要はありませんし、時間がもったいなくなってしまうでしょう。
ですから、先ほどお伝えしたように解けなくてもいい問題と解けなければならない問題を仕分けして考えていきましょう。
理社
理社の勉強方法は至ってシンプルです。
暗記に特化した勉強で、わからない問題をしらみつぶしにしていきましょう。
理科では一部計算問題も含まれますが、苦手であれば受験直前まで残しておいても問題はありません。
理社ともに暗記すべきものはすべて覚えて何度も繰り返し、過去問を解いていきましょう。
国語
国語の勉強の順番をお伝えすると次のとおりです。
- 作文
- 古文・漢文・漢字
- 長文問題
- 文法や熟語など
過去問のテスト傾向にもよりますが、作文の配点が一番高いので必ず真っ先に勉強をスタートさせましょう。それに、古文・漢文・漢字は国語には珍しい暗記分野なので、必ず得点力アップをしてみてください。
受験直前期までには長文問題にも取り組んで、きちんと得点できるようにしておくと高得点を取れるようになるでしょう。
高校受験の過去問時期別の解き方
続いては高校受験の過去問の時期別の解き方をお伝えしていきます。
具体的には次の期間の内容です
- 12月初旬から冬休みまで
- 冬休みから2月初旬まで
- 2月中旬から受験まで
それぞれ解説していきます。
12月初旬から冬休みまで
12月初旬から冬休みまでの期間は受験問題をひたすら解いて、苦手範囲をしらみつぶしにする期間です。
というのも、受験問題がどのような形で出題されているかがまったくわかっていない状態なので、テクニックを考える必要もなく、とにかく問題をひたすら解き続けることを意識しましょう。
もちろんひたすら解き続けるとはいっても、がむしゃらに解くのではなく、前に間違った問題を二度と間違えないように以前解いた問題と正答率を比べる必要があります。
冬休みから1月初旬まで
冬休みから2月初旬くらいは一旦公立受験の問題を置いておいて、滑り止めの私立の問題を解いていきましょう。
というのも、私立の問題であっても十分に勉強になるからです。
もちろん公立受験の問題よりも一癖ある問題が多いのですが、滑り止めの高校に合格しておくと、その後の受験に自信を持って臨めるので合格基準点に至るまで勉強を続けてください。
2月中旬から受験まで
私立の試験が終わったらいよいよ受験勉強の大詰めを迎えます。
今までの勉強をしてきた成果が発揮できるかを、本番さながらの環境を整えてテストしていきましょう。
もちろんこの時点で合格基準点をクリアしている受験生もいるはずですが、受験はあくまでスタートラインに立つための手段でもあるので、合格後の最初の試験にも向けてきちんと勉強をしておくといいでしょう。
高校受験の過去問攻略までにやっておくべきこと
高校受験の過去問に取り組むまでにやっておいてほしいことは次のとおりです。
- 英語は英単語とリスニングをとにかく攻略
- 数学は基礎計算を完璧にしておこう
- 理社は総復習がそのまま受験対策になる
- 国語は長文読解問題をクリアしておく
今までは12月初旬から受験勉強を本格化しておく受験生に向けてお伝えしてきた内容ですが、それよりも前から備えたい受験生向けに解説していきます。
英語は英単語とリスニングをとにかく攻略
英語で対策しておくべきことは、英単語とリスニング問題をとにかく攻略しておくことです。
というのも、英単語を12月から勉強し始めたとしても、受験直前期までにきちんと定着しているかは怪しいからです。
もちろん、なかには英単語をすぐにマスターできる受験生もいますが、基本的には長期間掛かる分野だと考えておきましょう。
その後リスニング問題にも取り組んでおけば、12月初旬からは少し早いスタートラインから出発できます。
数学は基礎計算を完璧にしておこう!
数学で最も基本になるのは基礎計算問題です。
なぜ基礎計算問題が根幹になるのかというと、どのような問題であっても最後には計算が出てくるからです。
たとえば、2次関数の応用問題であっても最終的には関数に落とし込んだり、面積に落とし込んだりします。そのときに、計算がわからないから解けなかったとなると悔しいですよね。
中学校数学は過程に至るまでの思考プロセスを見る問題が少なく、配点もないので答えを書けているかどうかがとても大切です。
悔しい結果に終わらないように、きちんと基礎計算ができるようになっておきましょう。
理社は総復習がそのまま受験対策になる
理社の勉強方法はとても簡単です。
夏休み頃から配布されている学校の復習プリントや教材をきちんと終わらせて、用語をスミズミまで確認してください。
というのも、最近は頭を使わなければならない問題も増えてきましたが、基本的に暗記問題が主流だからです。問題内容の傾向変化は今後も続きますが、今のところはまだ旧来通りの暗記主体になっていても問題はありません。暗記問題が全問正解した次に計算問題や応用問題に取り組んでいくといいでしょう。
ただし、社会の統計問題やグラフの問題はヒントを辿れば知識がなくても解けるものばかりなので慣れておく必要はあります。
国語は長文読解問題をクリアしておく
国語は時間があるうちに長文読解問題をクリアしておくことをおすすめします。
長文読解には指示後の把握や、問題文の精読など多岐に渡る必要な能力があり、すぐに得点力をあげるには時間が掛かります。
そのため、夏休みや12月までに取り組めるのであれば、事前に勉強をしておくと効率的に点数アップを狙えます。また、国語の読解力アップは他の教科にも応用できるようになるため、真っ先に取り組んでもいいでしょう。
高校受験の過去問をいつやるべきかは3ヶ月前からがベスト!
今回の記事では高校受験の過去問はいつからやるべきかについて詳しく解説してきました。
もしかすると、「12月からでいいの!?」と驚かれる受験生もいるかもしれませんが、過去問自体は12月からでも十分に間に合います。
それよりも大切なのは、12月までにどれだけ受験基礎問題や学校の定期テストを頑張ってきたかでしょう。
12月までに基礎を完成させ、中学校3年生のテスト範囲をきちんと覚えていたら問題はありません。
それから焦らずじっくりと過去問に取り組んでいきましょう。