発達障害の子が服にこだわる理由と支援方法

赤ちゃんの頃からなにを着せてもむずがり、成長するにつれて服に対するこだわりを感じるようになる子がいます。

発達障害を抱えている子は特にこの傾向があり、お母さんはどんな服を着せればいいのか困ってしまうことも多いですよね。

発達障害の子はどうして服に対するこだわりが強いのか、またどういった対処法があるのかを紹介します。

 

発達障害の子が服に強いこだわりをもつ理由

 
発達障害の子は物事に関するこだわりが強い他、感覚過敏を抱えていることが多いです。そのため、衣服に対しても強いこだわりを持ちがです。
 
・チクチクとしたトレーナーやセーターが着られない
・手袋やマフラーがつけられない
・帽子のゴムや日よけカバーが苦手
・真冬でも半袖を着たがる
 
など、こだわりの種類は様々です。
 
特に感覚過敏は改善が難しく、成長に伴って自然と良くなるのを待つしかありません。無理に苦手な服を着てもストレスやパニックの原因になるので、避けるようにしましょう。

 

発達障害の子の、服へのこだわりを支援する方法

 

2-1 決まった服をローテーションで着る

子どもにとってもお母さんにとっても一番安心なのが、毎日決まった服をローテーションで着る方法です。雨で洗濯ができなかったり汚してしまったりしたときのことを考えて、「これなら着られる」という服を多めに見つけておくことが大切です。

また、下に肌着を着ることで、着られる服が増える場合もあります。

 

2-2 同じ服を複数買っておく

色や素材のこだわりが特に強い場合は、着られる服を複数買っておくのが手っ取り早いでしょう。今着ている服が小さくなったときのために、ワンサイズ大きい服も同時に買っておくという方法もあります。

 

2-3 気温に合わせて服を決める

その日の気温や天気に合わせて臨機応変に服を変えられない場合は、あらかじめ基準を決めておくとスムーズです。例えば、「朝7時の天気予報で最高気温が25度以上なら半袖」というようにルールを作っておきましょう。決まりづくりに慣れてきたら「雨なら…」「風が強い日は…」というように基準を増やしていくことで、気温や天気に合わせた服装ができるようになります。

 

発達障害の子の服へのこだわりは、長い目で見守ってあげましょう

 
セーターやマフラーなどのチクチクとした感触は、発達障害のない子でも苦手なことが多いです。避けられるものなら、無理強いはしないようにしましょう。

こだわりは成長と共に少しずつ改善されることが多いですから、今は「この子の特性だから」と割り切って、見守ることも大切です。周りからの目が気になる時もありますが、まずはお子さんの気持ちに寄り添うようにしてくださいね。