ADHDの怒りやすさを理解し、上手に怒りをおさめてあげるには?


ADHDの子はイライラしやすく、怒りやすいのが特徴といわれています。
なぜ、ADHDの子は怒鳴ったり怒ったりしやすいのでしょうか?
ここではADHDの子も自分ではわからない、怒りやすい原因について説明していきます。


ADHDの子は、いつも疲れが溜まっている


ADHDの子は多動と言われるくらいなので、常に脳は激しく働いています。たいして動いていないように見えても、頭の中がフル回転していれば、誰だって疲れてしまいますよね。


疲れているときは、大人だってイライラしがちになります。
怒りやすい子は、疲れが溜まっている可能性があります。
本人は自分の疲れが溜まっているのに気づいていない可能性もあるので、周囲の大人が休ませてあげるようにしてください。

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ADHDの子は、できないことにパニックになっている


イライラしている人を見ると、「どうして怒っているの?」と思いがちですよね。
何事も起こってないのにイライラしている場合は、今起きている事にうまく対応できず、パニックを起こしている可能性があります。


一度パニックを起こしてしまうと、本人もどうしていいのかわかりません。その結果、怒ってキレてしまう、という結果になりやすいのです。


パニックが原因でイライラしている場合は、まずはパニックになっている原因を見つけてあげましょう。原因が見つかったら先の見通しが立つように、ゆっくり優しく説明してあげてください。


見つけることが難しければ、周囲に危険が及ばないように静かな場所に移動させ、「大丈夫だよ」などの声かけをしてあげましょう。

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ADHDの子は、苦手なものを「イヤ」と伝えられない


ADHDの子は、周囲の音や匂い、また予定の変更など、自分を取り巻く環境に非常に過敏です。


自分の苦手なものがあった時に、ADHDの子は「イヤ」という感情を言葉で伝えることが難しいため、怒って暴れることしかできなくなってしまうのです。
もし、いつも一定の場所や時間、行動をしているときに怒りやすくなっているのであれば、それがその子の「苦手なもの」だと理解して、改善していく必要があります。


ADHDの怒りやすさは、不安の表れ


ADHDの子は、自分の気持ちをうまく伝えることができず、常に気持ちを上手に表現できない困難と戦っています。上手に伝えられない・伝わらないことが、怒りという感情表現になっている可能性が高いのです。


怒りやすい子にはその時々の対処方法が必要となりますが、なぜ怒っているのか、その原因を突き止めることが一番の解決法になるはずです。
ただ「怒りっぽい子」と思うのではなく、その裏側にあるお子さんの本当の気持ちに気づいてあげてくださいね。

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