高校受験って何校受けるべき?
「高校受験の適正な受験数は?」
「受けるべき高校の基準は何になるの?」
こんなお悩みを持っている方も多いでしょう
高校受験は時間の許す限り何校でも受験可能です。
だからといって10校も受けていれば、受験勉強に割く時間がなくなってしまい偏差値も下がるでしょう。
そこで、当記事では高校受験で受けるべき高校の数について詳しく解説していきます。
高校受験で受けるべき高校の数について
高校受験で受けるべき高校の数は4~5校ほどを意識しておくといいでしょう
なぜ4~5校なのかというと、試験当日病気で受験できなかった場合や、緊張から100%の力が発揮できなかった場合を考えると、第一志望校を基準に自分の偏差値から【実力相応校】、自分の偏差値から+5ぐらいの【挑戦校】、そしてー5ぐらいの【安全校】の3つのレベルパターンに分けて受験数を考えておくことをおすすめします。
理想は
です。第一志望校が公立高校なのか、私立高校なのか、によって組み合わせパターンは変わっていきますが、複数受験した方が良い理由について深掘りしていくために、以下の内容をお伝えしていきます。
私立入試の単願・専願推薦の場合は1校しか受けてはいけない
単願・専願推薦とは
私立高校を第一志望校とする場合の推薦入試の形式です
(単願:主に首都圏で使われている用語。専願:首都圏以外の地域で使われている)
まず大前提として、単願・専願推薦を受ける場合は合格したら、その高校に必ず入学しないといけません。
たとえば、A私立高校に単願・専願推薦を出したときのことを考えてみましょう。
- A私立高校に合格する → それ以降は受験するのも禁止
- A私立高校を不合格となる → 他の高校も受験OK
単願・専願推薦は受験の自由を制限する代わりに、受験時の優遇措置が受けられる私立高校の入試制度だと考えておきましょう。
単願・併願推薦の試験内容は作文と面接が一般的ですが、集団面接や適性検査を実施する高校もありますので、しっかりとした準備が必要になります。
併願する場合には3校程度を目安にしておこう
併願とは
複数の学校に出願すること。
公立高校を第一志望校とし、不合格だった場合の進学先として私立高校を受験するケースを併願と言います。
また、併願する高校のことを「併願校」と言います。
私立高校を併願する場合には、3校程度を目安にしておくといいでしょう。
というのも、公立入試よりも私立入試のほうがスケジュールが早いので試験慣れをしておく意味でも受験本番の雰囲気を体験してほしいからです。
受験スケジュール(平均的な日程)
- 1月上旬~2月上旬
私立高校推薦入試 - 1月下旬~2月中旬 私立高校一般入試
- 1月下旬~2月中旬 公立高校推薦入試
- 2月中旬~3月上旬 公立高校一般入試
また、【挑戦校】と【安全校】もきちんと受験することで、公立入試に対する安心と対策にもなります。
仮に【挑戦校】を受けてみて不合格であっても、その悔しさをバネにして頑張ればいいだけなので一石二鳥ともいえるでしょう。
公立高校入試は入試要項を確認し、チャンスを生かそう
最後は公立高校です。
公立高校の入試制度は都道府県ごとに定められています。入試要項をしっかりと確認していくことが必要になります。
公立高校の入試要項はどこで知ることができる?
各都道府県の私立高校入試要項は、自治体のホームページで発表されます。
【一都三県の教育委員会のホームページ】
東京都:東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目について
引用元:東京都教育委員会
神奈川県:神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領
引用元:神奈川県私立中学高等学校案内
千葉県:千葉県県立高等学校第1学年入学者選抜要項について
引用元:千葉県教育委員会
埼玉県:埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報
引用元:埼玉県教育委員会
公立高校の入試の実施回数1回または2回です。都道府県によって回数、名称が変わり、制度も様々ですので必ず確認しましょう。
たとえば
*1: 合格者数が、募集定員に満たない場合においては、第二次募集を行う。
※2022年あすなろ調べ
公立高校を第一志望としている場合には、前期入試と後期入試、推薦入試実施校であれば推薦入試も受けるべきです。
たとえば
東京都の公立高校入試では、推薦入試と一般入試(「第一次募集・分割前期募集」「第二次募集・分割後期募集」)があり、推薦入試で不合格となっても、一般入試で同じ高校を受験することが可能です。(もちろん、他の高校に出願することも可能です)
全国の公立高校の推薦入試/特色入学選抜/特別入学者選抜 実施校
この点から、公立高校入試はスケジュールや制度をきちんと確認して戦略を練ることが重要です。
その他にも私立高校の滑り止め校に不合格になった場合には、受験直前期にもう一度成績を見直して安全圏の高校に絞るかどうかを先生や親御様と相談するようにしてください。
高校受験の基本的な考え方
最後の項目では、高校受験の基本的な考え方をお伝えしていきます。
具体的には次のとおりです。
私立高校の単願・専願推薦は基本的に合格する
高校受験の基本的な考え方の1つに、私立高校の単願・専願推薦は基本的に合格するというものがあります。
先ほどもお伝えしましたが、これらの推薦は受験の自由がなくなる代わりに試験の優遇措置が受けられる受験形態です。
その効果は絶大で、超有名人気校でもない限りほとんどの場合で合格が確約されているでしょう。
しかし、当日の試験内容にきちんと答えることや最低限解答できる学力レベルがなければなりません。
仮に何かしらの試験でゼロ点を取ってしまうと合格取り消しになってしまう可能性もあるので、十分に注意しましょう。
公立高校の受験先は直前まで変更できる
また公立高校の受験先は直前まで変更できる点も忘れてはいけません。(「志願先変更」可能な都道府県に限る)
たとえば、滑り止めの高校を受験したけれど失敗してしまったから、出願した第一志望校の【挑戦校】を取りやめて【安全校】に志願変更するのも問題ありません。
高校進学率がほぼ100%に近い昨今では、高校受験で全て失敗するのはどうしても避けたいところでしょう。
ですから、何らかの事情で志願先を変更したい場合には担任の先生に相談して、きちんと対応してもらうようにしてください。
私立高校を併願する場合試験馴れは必須
私立高校を併願にする場合は試験慣れが必須です。
では、どのように試験なれしていくのかというと次の方法を利用しましょう。
- 行きたい高校を3~2つピックアップする
- 受験に馴れてから本命のテストに向かうようにする
それぞれなぜ必要なのかを詳しく解説します。
行きたい高校を3~2つピックアップする
私立高校を併願する場合には、まず行きたい高校を3~2つピックアップしましょう。
ピックアップする高校の種類は次のとおりです。
実力相応校:80%以上の確率で合格する高校
挑戦校:60%以下の確率で合格する高校
より詳細にいうと、挑戦圏内は50%くらいの合格確率があれば大丈夫です。
もちろん50%以下の確率の高校にも挑戦はできますが、私立高校の入試実施回数は基本的に1回なので、少しでも合格確率を高めたい場合には、複数の方に相談した上で決定してください。
入試実施回数が1回しかないということは、【実力相応校】でも落ちる恐れがあります。
受験に馴れてから本命のテストに向かうようにする
そしてピックアップした3つの高校以外に1校だけ、受験馴れするための【安全校】を選んでおくことをおすすめします。
レベルとしては【実力相応校】よりも2ランクほど下げて、もいいでしょう。
あくまで受験馴れするためにテストをするところなので、費用や移動距離をベースに考えても大丈夫です。
このような流れで併願する高校を決め、3校のうち2校の合格を決める勉強をしていくと受験に成功しやすいと考えられます。
まとめ:高校受験は最大でも6校程度の受験に留めておこう
今回の記事では高校受験は何校受けるべきかについて解説してきましたが、最大でも6校程度に押さえておくといいでしょう。
というのも、受け過ぎれば受験勉強に響いてしまう可能性があるからです。
受験は1校受けるだけでも大変なことなので、受かったあとに「通ってみてもいいかな」と思える高校に絞って受験するようにしましょう。
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