【実力テスト攻略法】今すぐ勉強した方がよい理由と内申点との関係

「実力テストって内申点に関係ないよね?」
「じゃあ勉強する必要ないと思うけど…」
「いい点数取った方がいいのかな?」

こんなことでお悩みではありませんか?

実力テストの点数は内申点に加味されない中学校がほとんどです。

ですが、実力テストは受験に大きく影響するので、今すぐにでも勉強を始めるべきと言っても過言ではありません。

とは言え、内申点と関係ないテストがどうして受験に影響するのか、納得できないと勉強のやる気も出てこなくて、ついダラダラしてしまいますよね。

そこで今日は、内申点と関係ないのに実力テストの勉強を今すぐ始めた方がいい理由と実力テストで高得点できる勉強のやり方を解説していきます。




実力テストの特徴と受験との関係

実力テストの点数はほとんどの中学校で内申点には加味されません。

「よくそう聞くけど…じゃあ0点でも問題ないの?」

って思いますよね。勉強は始めるのが億劫なので、つい、そのように感じてしまうものです。

確かに内申点のことだけ考えれば、0点でもかまいません。

その理由は実力テストの内容が以下のようになっているからです。




実力テストに出題されるのは高校入試の演習問題!

実力テストの問題は、高校入試の演習問題が出題されます。

つまり、中学校で教えられた内容を理解しただけでは実力テストに出題される
問題をすべて解くのは難しいのです。

そうなると高得点を取れるのは、今まで塾など学校以外で勉強していた子だけという事態になってしまいます。

このような実力テストの点数が内申点に加算されてしまうと甚だ不公平だと思いませんか?

塾に通うのは本人の頑張りもありますが、経済的に通えない子もいます。

中学校は義務教育ですから、貧富の差で点数をつける訳にはいきません。

以上のような理由から実力テストの点数を内申点に加算する中学校は、ほとんどないのが現状となっています。




通知表の採点基準

ここで通知表の採点基準を説明しておきます。

通知表(内申点)の採点基準は、以下のようになっています。

□ 知識・技能
□ 思考・判断・表現
□ 主体的に学習に取り組む態度

2021年から、採点基準は以上の3つになっています。

改定前は『主体的に学習に取り組む態度』が評価項目として一番上でしたが、2021年からは順序が入れ替わりました。
※名称も変更になっています。

教育関係者の間では、『今までは絶対評価だったが、相対評価に変更になったのでは?』とささやかれています。

実力テストの話から少しそれますが、定期テスト内申点対策としてより重要になったと考え、今まで以上に頑張る必要があります。




実力テストが受験に大きく影響する理由

話を元に戻します。実力テストの点数がたとえ0点でも、確かに内申点には関係ありません。

ですが、実力テストの勉強は受験に大きく影響します。

先に書いたことを思い出してください。

『実力テストの問題は、高校入試の演習問題が出題される』のです。

つまり、実力テストの問題が解けないと、受験当日、出題された問題を解くことはできません。

実力テストとは、高校入試学力テストの合格点が取れるよう、下地作りのために行うテストだと理解しましょう。

これが分かれば、実力テストの勉強は今から本気で受験に取り組める、よい機会だと納得できるのではないでしょうか?




中学1年生でも本気で勉強した方がよいか?

それでもやっぱり勉強はツライので、なるべく勉強を先伸ばしにしたい子は多いと思います。

ですが、実力テストには中学1年生でも本気で挑みましょう。

なぜなら、上に書いたように、実力テストの勉強は受験のための勉強だからです。

もう少し具体的に説明すると、受験のためには今の自分の知識量と学力を確認し続ける必要があることは分かりますよね?

人間はテストでもないと、今の自分がどれくらいの学力か知ることはできません。

分かっているつもりでも、テストになると解けない問題は多いですよね。

「あれ、こうじゃないのかな?」と、テストをしてみて初めて気が付き、解答できないことで改めて勉強し直そうと思えます。

この作業を定期テストと実力テストの勉強で行えば、受験勉強の基礎を中3、もしくは中3の夏休みまでに終えることができます。

すると、どのようなことが起こるでしょう?

志望高からワンランク上の学校へ向けて勉強に取り組むことが可能になるんです!

受験で苦労したくないなら、志望校のランクを上げたいなら、中1から本気で取り組むべきテストが実力テストです。

もちろん、自分の勉強に対する姿勢や点数にゆるぎない自信を持っている子は、好きにしてよいでしょう。




実力テストと定期テストの違いを知って勉強の計画を立てるには

これからの勉強計画のためにも、実力テストと定期テストの違いを知ることは大切です。

二つのテストの違いを知って、そのための有効なテスト勉強の計画を立てていきましょう。

計画が立てやすいよう、以下の3つに分けて違いを説明していきます。

・テストの期間
・出題される問題
・必要となる勉強期間

この3つがあらかじめ分かれば、今からテストに向けて長期的な勉強計画を立てることが可能になるはずです。




実力テストと定期テストの違い①テストの期間

テストは以下の期間に行われます。

定期テスト
中間テスト→5月、10月 
期末テスト→6月、11月
学年末テスト→2月

定期テストは今まで学んだことが理解できているか知る為に行われます。そのため小分けにして一年に5回行います。


■実力テスト
長期休み後に必ず1回。ただし中3は2学期に2回。
(※お住まいの地域によって変わります。中には年5回あるところも)

実力テストは学んだことの総復習なので範囲も広く、現在どれだけ知識が定着しているかが分かります。

それだけに長期に渡って勉強しないと、実力テストで点数を取ることはできません。夏休みなどの長期休みは、実力テストの勉強にはうってつけの期間です。




実力テストと定期テストの違い②出題される問題

続いて出題される問題について考察してみましょう。

定期テスト
基本的な問題と、入試より少し優しめな問題

定期テストは学校で学んだ範囲で、教科書を理解できていれば解ける問題です。しかも、その中でも解きやすい問題が出題されます。


■実力テスト
入試基礎問題、入試標準問題など、非常に難しい問題

実力テストは入試問題なので解くのが難しく、点数を取りづらい問題が出題されます。

入試問題なので学校で学んだ問題はあまり見当たらず、定期テストで言えば応用問題ばかりが出題されると思ってください。

ですが難しい問題だからこそ、今から解けるようになっておけば、自分の実力を底上げしていくことが可能になります。




実力テストと定期テストの違い③必要となる勉強期間

次は必要となる勉強期間を確認しましょう。

定期テストは1ヵ月から2週間の勉強期間が必要

定期テストは今まで習った単元の復習だけで済みます。範囲も狭いので教科書の問題はすべて解けるようにしておきましょう。


■実力テストは1~2か月の勉強期間が必要

実力テストは今までの総復習の上、問題も難しいので、長い時間をかけて勉強しなければ点数を取ることはできません。

長期休み中は学校がないので、その分、実力テストに向け(それは受験のためでもあります)、じっくりと時間をかけて勉強する時間が取れます。

それだけに、一夜漬けの勉強は絶対に通用しないと考えておきましょう。

それどころか、今すぐにでも実力テストの勉強を始めなと間に合わない子も多いはずです。




実力テストの点数を驚くほど上げる勉強法

ではいよいよ、実力テストの点数を驚く程あげることがでる勉強法について解説していきます。

勉強のやり方だけでなく、勉強を効率的に短時間で終わらせるために、以下の二つに分けて紹介しますね。


・実力テストの点数を驚くほど上げる環境の整え方
・実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法

どちらも自分なりに工夫しながら取り組み、一番やりやすい方法を見つけてください。




実力テストの点数を驚くほど上げる環境の整え方

勉強に取りかかる前に、効率的に短時間で終わらせることができるよう、環境を整えておきましょう。

以下の3つを行うことで、やる気も徐々に高まっていくので試してみてください。

・机の上を整理整頓する
・モチベーションが高まる目標を貼る
・毎日、机に向かう習慣を身につける




実力テストの点数を驚くほど上げる環境の整え方①机の上を整理整頓する

まずは机の上をキレイに片づけましょう。散らかっていると勉強に集中できません。

その際、スマホやゲーム機なども自分の目に入らない場所へしまってください。これからあると、どうしてもそちらに気を取られてしまいます。

また勉強に取り掛かるのが面倒に感じる子でも、机の上の整理なら手を付けられるはずです。

いきなり机に座るのではなく、このように環境を整えていくと「やるぞ!」という気持ちを高めていくことができます。




実力テストの点数を驚くほど上げる環境の整え方②モチベーションが高まる目標を貼る

モチベーションを高める方法は自分の気持ちを高める方法と外部からの刺激によって高める方法があります。

勉強を続けるためには、この二つがそろっていないと長く継続できません。

そこでお子さんの夢やなりたい職業、第一志望校などを机の周りに貼っておきましょう。

勉強中イヤになっても貼り紙をみることによって「そうだ、こうしちゃいられない」と焦燥感が生まれてくるはずです。

目標が高尚すぎてピンとこなければ「終わったら肉まんを食べる」など、直近で手に入れられるご褒美も書いておきましょう。




実力テストの点数を驚くほど上げる環境の整え方③毎日、机に向かう習慣を身につける

実力テストに限らず、成績アップには毎日の勉強習慣が欠かせません。

なぜなら、人間の集中力は20分程度しか持たないとも言われているので、毎日コツコツ勉強することが一番、効率的だからです。

さらにテストには英単語や漢字など、毎日の積み上げがないと後で大変な思いをする、暗記力が試される問題がたくさん出題されます。

英文法が分かっても、単語のスペルを間違ったばかりに失点してしまうなんて、もったいなさ過ぎますよね。漢字だって読めなければ国語の長文も解読できない恐れもあります。

こうした理由から、毎日の勉強習慣がない子は、今のうちに机に座る習慣を身につけてしまいましょう。

2~3か月すれば、授業の内容が驚く程、理解できているのが実感できるはずです。

さらに毎日机に向かっていれば勉強を効率的に短時間で終わらせることもできるので、勉強が今よりずっとラクになっていきます。




実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法

さあ、いよいよ5科目別の具体的な勉強のやり方を紹介していきます。

もしお子さんが300点以下であれば、ぜひこれを参考にして勉強して欲しいです。

なぜなら、以下からは具体的な実践例をあげていくので効果を実感しやすく、点数に直結するやり方だからです。

ここで実力テストの点数をグーンと上げ、成功体験と自信を手に入れましょう!




実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法①国語

国語の勉強では、思い切って勉強する範囲を限定します。

・漢字
・作文
・古典

この3分野は勉強すれば必ず点数に直結します。ですから、まずはこの3つを勉強して、取れるだけ点数は取ってしまいます。

その後、余裕があるなら他の国語の勉強をしてもかまいません。




実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法②数学

基本的に入試基礎問題の演習をします。

入試基礎問題には学習難易度に段階があるので、解きやすい問題から取り組むことが可能だからです。

また計算問題が苦手な子は問題を解きまくって、計算の基礎を作っておきましょう。解く程、早く正確に計算できるようになります。

入試基礎問題とは、以下のような問題です。

・基礎計算
・確率
三平方の定理
・体積問題
・一次関数

まずは上記の難易度の低い問題を、サラっと解けるようにしておくことが大切です。




実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法③英語

英語の勉強は以下の二つに絞って勉強しましょう。

・リスニング
・英単語

この二つを勉強しておけば、点数に直結します。

リスニングは簡単な単語で会話されることが多いので、中1程度の知識があれば解ける問題が出題される傾向にあります。

また作文や長文でも、英単語が分かっていないと問題の意味が分からず、解答できません。

ますはリスニングと英単語を勉強して、最低限の点数を確保しましょう。




実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法④理科

理科の勉強は以下の2つを真っ先にやりましょう。

・生物
・地学

この2つは暗記がメインなので、覚えておけば点数が取れます。

特に計算が苦手な子は、生物にチカラをいれましょう。応用問題以外は計算問題がほとんどありません。

もし余裕があれば、その後、化学と物理に取り掛かります。




実力テストの点数を驚くほど上げる5科目別の勉強法⑤社会

社会の勉強は簡単です。

暗記がメインの勉強なので、定期テストのときと同じように暗記を頑張れば大丈夫です。

社会が苦手な子なら、歴史と公民から始めます。これらは単語を暗記しているだけで得点できるので、やらない手はありません。

歴史と公民が終われば、あとは地理なので、これも簡単ですね。

暗記がどうしても苦手なら、親御さんが口頭で問題を出し、口頭で答える暗記トレーングを行いましょう。

親御さんが手伝ってあげれば、リビングでも玄関でも、いつでも暗記の練習ができるので、とても暗記しやすくなります。




実力テストの勉強を今スグ始めて、受験をラクラク乗り越えよう!

実力テストの点数は、ほとんどの中学校で内申点に加算されないので、テスト勉強はどうでもいいと考える子も多いです。

ですが今まで説明してきたように、実力テストの勉強を頑張ることは、受験勉強を頑張ることと同じです。

ですから、今からすぐに取り掛かりましょう。

余裕をもって受験期を迎えるのか、受験直前になって「もう間に合わない」と志望校のランクを下がるのか、どちらを選ぶかはあなた次第と言えます。

悔いのない受験ができるよう、一日数分でもいいので、英単語や漢字、歴史など、せめて暗記ものだけでも潰していってください。


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