【実力テスト対策】時間配分のテクニックを5教科別に詳しく解説!

「実力テストって時間が全然足りない」
「どうやったら時間内に解答できるの?」
「国語だけいつも焦っちゃう」

こんなことでお悩みではありませんか?

実力テストは入試に出題される難問な為、難しい問題を考えているうちに時間がなくなってしまうことがよくありますよね。

特に国語は、初見の長文を読んで理解する必要があるので、いつもの定期テストのようにサラっと解くことは難しく、オロオロしていると何も解答できないことも…。

でも安心してください!

時間配分のテクニックを使えば誰でも全問、解答できるようになるんです。

そこで今日は、実力テストの時間配分テクニックを詳しく解説していきます。
これを読むと、受験本番の時間配分の仕方もわかるようになるので、ぜひ最後までお読みください。




5教科別・時間配分のテクニック

では早速、時間配分のテクニックを解説していきます。

実力テストで時間配分が大切なのは国語です。初めての長文を読解していくのは至難の業で、特に時間配分が重要になってきます。

そこで国語だけは、他の教科よりも詳細に解説していくので、ぜひ参考にしてください。受験本番までに上手に時間配分できるようになりましょう!




5教科別・時間配分のテクニック①国語

先に書きましたが、国語は初見の長文を読解する必要があり、いつもの定期テストと比べて非常に難しく感じてしまいます。

特に本を読まない子は文章に慣れていないので、より時間配分が重要なカギになります。

国語の時間配分のテクニックは以下のようにしていけば大丈夫なので、受験本番までに実力テストで練習を積みましょう。

・国語にセンスは必要ない
・漢字問題は数分以内に
・長文読解は何度も読まない
・指示語は直前の文章をみる
・古典は暗記。難しく考えない
・作文はフォーマットを身につける

以上、5つのポイントを押さえておくと、時間内に解くのが難しい国語も全問解答することができます。

ひとつずつ解説しますね。




国語の時間配分①国語にセンスは必要ない

よく国語はセンスと言いますが、そんなことはありません。それは勉強しない子の言い訳です。

実は読解テクニックは決まっているので、それが身についているか、いないかの違いです。

読書に慣れておくのは国語の必須条件なので、今のうちに好きな本を沢山読んでおきましょう。

文章を読むことに慣れているだけで、初見の長文にも慌てなくてすみます。

くれぐれも「自分は国語のセンスがないから」と諦めるのはやめましょう。




国語の時間配分②漢字問題は数分以内に

ここからが時間配分のテクニックです。解答する時間を短縮する方法を具体的にお伝えします。

まず、漢字問題は数分以上かけないようにしましょう。もっと具体的に言うと、1問30秒以内です。

漢字問題は暗記なので、パッと見ただけで「わかる」「わからない」が判別できるので楽勝だと思います。

一番時間が掛かるのは何と言っても長文読解なので、漢字にそれ以上の時間をかけてはいけません。

読解問題は得点比率が高いため、できるだけ時間を残しておきましょう。




国語の時間配分③長文読解は何度も読まない

一番難問の長文読解ですが、何度も文章を読み返している時間はありません。

1度読んだだけで文章の概要を理解する必要があります。

具体的には、文章の初めと終わりを読むことで、全体の概要をつかめるように練習しておくとよいでしょう。

文章の概要さえつかめれば、文章の中ほどは比較的カンタンに理解できるはずです。

最後にとっておきのテクニックをお伝えします。

最終問題として出題される文章の正誤は、長文全体の流れを問われる傾向があることを覚えておきましょう。

これを知っているかいないかで、正解率が変わってきます。




国語の時間配分④指示語は直前の文章をみる

文章を読むことに慣れていないと指示語にも焦ってしまいますが、出題の傾向を覚えておくと安心です。

指示語は、直前の文章や章を指している場合が多いので、文章全体に目は通さず、直前の文章を見るようにしてください。

以下は出題されやすい傾向にある指示語問題の具体例です。

・『このような』
前の章全体を指していることが多い。また要約も求められる傾向にある。

・『この』『その』
直前の文章の中の、とある単語の説明を求められやすい


以上のテクニックを知っているだけで、解答するのがグンと早くなり、時間を短縮することができます。




国語の時間配分⑤古典は暗記。難しく考えない

古典は外来語と同じです。まずは重要な古語や句法の意味を知らないと何も解答できません。

つまり、勉強は暗記が最重要になってくるのです。

古典は難しく考えず、以下のポイントを押さえておきましょう。

・重要古語の意味
・主語はどれか?
・口語訳を参考に流れをおさえる

どうでしょう?これから暗記で十分、対応できますよね。

ただし、古典は都道府県によって難易度が変わってくるので要注意です。もし口語訳のヒントが少なければ、より暗記が重要となってきます。




国語の時間配分⑥作文はフォーマットを身につける

実力テストでは、大抵の場合課題作文が出題されます。ですから作文のフォーマットは身につけておきましょう。

課題作文はフォーマットの決まりにそって書けば、作文の採点で満点も夢ではありません。

フォーマットを身につけていないと、どう書けばいいのか悩んでしまい時間が足りなくなる恐れもあります。

作文に自信がなければ、以下の流れで書けるよう何度も作文を練習しておきましょう。

①結論を書く
②なぜその結論になったか理由を書く
③体験談、補足事項を書く
④まとめを書く

この流れと内容で書いていけば作文がグッと読みやすくなり、作文の採点で80%以上は得点できます。




5教科別・時間配分のテクニック②英語

英語の時間配分はリスニングがあるかどうかで大きく変わります。

もしリスニングがあるとすると、それを聞いている時間は他の問題にまったく手をつけられないので、他の問題は素早く解答するようにしましょう。

ただし、リスニングは、中1中2ではあまり出題されない傾向にあります。

ですが中3は必ずと言っていいほど出題されると考えてください。そうなると、時間配分はよりタイトになってくるので、英作文、英会話などは数分で解答できるようにしておかないと時間が足りなくなってしまいます。

そして一番難問の長文解読には60%の時間が使えるようにするとよいです。

長文解読にテスト時間の60%を使う時間配分を目指せば、自然と英作文や英会話は数分で仕上げるクセもついてきます。




5教科別・時間配分のテクニック③数学

数学の時間配分はとてもシンプルです。

・基本計算問題は1分
・標準問題は2分
・余った時間で応用問題を解く

「えーっ」と思うかも知れませんが、計算問題は演習を積み重ねていけば、1分もかからず計算できるようになります。

ちょっと難しいのが標準問題で、今自分が解こうとしている問題は、標準問題か応用問題か見極める必要があります。

具体的には、応用問題は問題の最後の方に置かれていると考えておきましょう。

これの見極め方は文章で伝えきれるものではなく、演習を重ねることで身についてくる感覚の問題です。

数学はとにかく演習を重ねていきましょう。そうすると、自分がどんどん計算も早く、標準問題もカンタンに解けるようになっておいくのが実感できます。




5教科別・時間配分のテクニック④理科

理科は以下のように時間配分していきましょう。

・生物は30秒以内に解く
・地学と化学は、計算問題に時間を使っても大丈夫
・物理は問題を理解するのに時間がかかるので最後に解く


生物は暗記中心の勉強なので、即答できるはずです。できなければ次のテストまでに即答できるよう、日頃の暗記のやり方を見直していきましょう。

地学と化学は考えなければならない問題や計算問題もあるため、ある程度、時間を使っても大丈夫です。

ですが全部の時間は使わないようにして、残りの時間で物理を解答するようにします。

こうすると時間内に全問解答が可能になります。




5教科別・時間配分のテクニック⑤社会

社会の時間配分はとてもカンタンです。

なぜなら社会の勉強は暗記中心なので、考える必要のある問題以外は1分以内で解くようするのがテクニックだからです。

ただし最近では社会の出題傾向も変わってきていて、複数のデータから正誤を出すというような長文問題もあります。こういった問題はミスしやすいので、必ず見直してください。

今後、社会はますます長文問題が出題される傾向にあるため、暗記をいかに素早く解答できるのかが、時間配分の肝になってきます。




実力テストで時間配分はどう決める?

時間配分に関しては、いくら詳しくお伝えしても、やはり実力テストを受けることで身についてくる肌感覚がとても重要になってきます。

とは言え、コツがわかっていないと、どう時間配分したらいいのか指標が見えないので、知っていると役立つテクニックをお伝えしていきます。

これは自宅学習の時間にも練習できることなので、日頃からトレーニングを積んでください。




実力テストの時間配分の決め方①時間内にすべての問題を解ききる練習をする

時間配分を完全マスターするには、やはり練習とテストの場数を踏まないと身に付きません。

これをやっておかないと、大抵の場合は問題を前にすると、どのように解けばいいのかと気持ちが混乱してしまい、時間配分にまで気が回らなくなってしまうからです。

日頃の勉強でも時間内に解ききる練習と、問題を前にしても混乱しないだけの演習が必要になってきます。

そして実力テストで自分のチカラを試したあと、不足していることを更に練習していくよう心がけてください。

そうすると時間内で解き終わるコツを身体が覚えていきます。




実力テストの時間配分の決め方②わからない問題は後にする

どんなに一生懸命、勉強したとしても、分からない問題はあります。そんな場合に必要なのは、『分からないこと』に時間を使わないことです。

分からない問題は一旦おいておき、分かる問題だけ先に解いていきましょう。

実力テストも入試テストも、全問正解できなくて当然なので、そこに時間を使ってはいけません。

わかる問題をなるべく急いで解き、最低限の点数を確保するのが時間配分というものです。




実力テストの時間配分のルール

上手に時間配分するには、テスト時間中のルールを決めておくと時間配分でミスしないようになります。

以下のルールで日頃から練習していきましょう。

・問題をざっと見て仕分ける
・暗記問題は30秒で解答
・長考は1分と決める
・見直しに10分は確保する
・緊張しない

それぞれ詳しく解説していきます。




時間配分のルール①問題をざっと見て仕分ける

時間配分がうまくいかない原因は、大抵の場合、問題を仕分けていないことにあります。

解答できない応用問題にたっぷり時間を使ってしまうと、カンタンな問題すらも解答できず思わぬところで失点してしまいます。

効率よく時間を使うには、問題を仕分けることが必須なのです。

何度も書いていますが、問題は3つに仕分けることができます。

・基礎問題
・標準問題
・応用問題

応用問題は難しく解けない可能性も高いので、まずはカンタンに解ける基礎問題、標準問題に取り組んでいきましょう。

これをやるには、問題を一目見て見極めるチカラが必要になってきます。日頃の勉強で演習を重ねておきましょう。




時間配分のルール②暗記問題は30秒で解答

暗記は解けるか解けないか、すぐに分かる問題です。なぜなら、覚えていれば解けるし、覚えていなければ解けないと、解答の仕方もシンプルだからです。

そのため、暗記問題に使える時間は30秒とし、その他の問題に時間を使うようにしましょう。

こうすることで他の時間を有効に使うことができます。




時間配分のルール③長考は1分と決める

問題を解くには『考える』時間が必須のように思いがちですが、テスト中に考えている時間はありません。

それでも標準問題を解かなければ高得点できないので、標準問題では1分だけ長考してもよいと決めましょう。

くれぐれも考える時間は1分と決め、それ以上、時間を使わないことが大切です。使えば、全問解答する時間がなくなります。




■標準問題の解き方
標準問題の中には複数の公式を使わないと解けない問題もあります。このような問題を解くには、解く前の長考1分で「どんな道順で解答するか?」を決めてしまうと効率よく解けます。

何も考えず手当たり次第に解くと逆に時間が掛かってしまいます。




1分考えて分からなければ解かない!

もし1分考えて分からなければ、その問題に取り掛かるのは一旦やめましょう。余裕があれば後で解けばいいので、まずはすぐに解ける問題を解いてしまいます。
このように時間配分することで確実に点数を確保し、解ける問題なのに時間切れという笑えない事態を防ぐことができます。




時間配分のルール④見直しに10分は確保する

時間配分の中で忘れてはいけないのが、見直しの時間です。

これだけ時間切れを心配しているのに矛盾しているようですが、人間は誰しもミスをするので、見直しの時間がないと単純な計算ミスや書き間違いで失点してしまいます。

解けるはずの基本問題や標準問題で失点してしまうとライバルと大きな差がついてしまいます。

極端かもしれませんが、応用問題は解かない!と決めてしまうと10分の見直し時間は十分に取れます。

ただし10分以上の見直し時間は取らず、応用問題を解かないことでそれ以上時間が余ってしまったら、応用問題に取り組みましょう。




時間配分のルール⑤緊張しない

実はテスト中に一番大切なのは、緊張しないことです。緊張すると頭の回転が鈍くなり、解けるはずの問題も解けなくなってしまいます。

実力テストはまだ入試本番ではないので、リラックスできるよう深呼吸を心がけ、入試までに緊張しないで答案に迎えるよう練習しておきましょう。

実力テストにおける心構えは、以下の2点です。




実力テストは失敗しても大丈夫!

高校入試を前提としたテストと言っても、たかが練習用のテストです。だから万が一0点を取ってしまっても、入試にはなにも影響ありません。

ですから、リラックスして今までの勉強の成果を存分に発揮しましょう。解けない問題があっても、テスト後に解けるようにしておけばよいのです。

それでも入試を想定した実力テストを受ければ、時間配分や難問に立ち向かう練習になるので、あなたが意識しなくても身体が覚えてくれます。




大切なのは「よっしゃ!やるぞ!!」という気持ち

実力テストであなたに練習して欲しいのは、最高のパフォーマンスを時間内に出し切る練習です。

これはカンタンなようですが、人間はそう思ってしまうと緊張して十分なチカラを発揮できないものでトレーニングが必要です。

何回も繰り返し練習することテスト中の時間の使い方や雰囲気に慣れ、徐々にリラックスできるようになります。

すると自分でも「今日はドンドン解答できたなぁ」「あの問題はこう解けばよかったかな?」など、テスト終了後に充実感や余裕を感じる瞬間がある日突然やってきます。

それを目指して頑張りましょう!あなたなら、きっとやり遂げられます。




実力テストで時間配分を身につけてしまえば、入試なんか怖くない!

実力テストでは、特に国語の時間配分を難しく感じ、初めのうちは戸惑う子が沢山います。

初見の長文を解読するのは、それだけでも難しく、オロオロして焦ってしまうと漢字の書き間違いなどのミスを連発してしまいかねません。

まずは実力テストでメンタルを鍛えておきましょう。

また自分が焦って連発してしまいがちなミスは覚えておいて、見直しの時間に発見できるようにすると無駄な失点を防ぐこともできます。

ここで解説してきたように、入試を受けるには勉強以外でも頑張れる方法があることも知ってくださいね。勉強が苦手な子は1点でも確保する方法と失点を防ぐことを最大限、気配りしていきましょう。