実力テストと定期テストの違いと高得点できる効率的な勉強法

みなさん、テストの勉強は順調に進んでいますか?

テストって回数が多いですよね。学期ごとに中間と期末テスト、1年の総仕上げとなる学年末テストなど、中学生から高校生のうちはテストの回数と比重が増えます。学校によって違いますが、授業の小テストは進級・進学するたびに倍増してしまいますし、「本当に大変だなぁ」と感じます。

私が高校生の頃は英数国は毎週必ずテストがあって、毎日テスト勉強しているような状態でした。部活も頑張っていたので時間がまったく足りず、いつも焦って勉強、授業、部活、塾、さらに勉強と、1日のスケジュールはパンパンに…。

こんなに忙しいのに、さらに年に数回は実力テストを受けなければならず、もう泣きたいような気持で毎日勉強していたものです。。

この大変さを皆さんがこれから味わうと思うと、「少しでも手伝ってあげたい!」という思いからこのブログを作成しています。

さて実力テストと聞くと、このような疑問が浮かびませんか?

「実力テストと定期テストってどう違うの?」
「実力テストってなんのためにやるの?」
「どんな勉強したら高得点できるの?」

実は定期テストと実力テストには大きな違いがあります。ですから、いつものように定期テストの勉強をしても良い点数は取れません(この辺りはしっかり知ってもらいたいので後ほど説明しますね)。


「えー-、同じ勉強じゃダメなんだ!?」

と初めて実力テストを受ける人は不安に思うかも知れませんが、心配いりませんよ。

実力テストには実力テストの勉強法があるんです!

そこで今日は、『実力テストはどんなテストか?』『定期テストとの違いは?』の2点を解説し、『実力テストで高得点できる効率的な勉強法』を紹介していきます。
さらに『定期テストの勉強法』と『受験に備えた勉強法と対策』も解説していく盛りだくさんな内容ですので、ぜひ最後まで読んでテスト勉強の参考にしてくださいね。



実力テストと定期テストの違いとは?


実力テストは自分の実力を知るテストなのですが、そう聞くと「全国模試とどう違うの?」と思いますよね。

両者は受験者の規模が大きく違います。

全国模試を受ける生徒は日本全国で、実力テストは学校単位、または地区ごとに実施されます。

さらに実力テストは全国模試と違って、合格判定も出ません。

テストの科目は国語・数学・英語・理科・社会の5科目ですから、受験に近いテストと捉えてください。

実力テストの点数は内申点や通知表に加算されません。ですが受験のことを考えると、決して手を抜けないテストです。

でもこれでは定期テストとの違いが明確ではありませんから、シンプルに説明していきます。




実力テストと定期テストの違い①問題は外部に発注されることもある


定期テストの問題は学校の先生が作ることは知っていますよね。実力テストも基本的には学校が作りますが、時には外部に発注される場合もあります。作成するのは文科省教育委員会の人たちです。

なぜこんなに問題作成にチカラを入れているのかと言うと、特に中学3年生は同じ地域の受験生が一斉にテストを受けるからです。

つまり、受験で競う人たちが同じテストを受けるので、その中でどれくらいの点数が取れるかは、受験の合否とイコールくらいに考えておくと間違いありません。



実力テストと定期テストの違い②出題範囲は今までの学習内容すべて


定期テストの勉強も大変ですが、それでも実力テストの範囲と比べると、とても狭く感じます。定期テストは「1学期に習った内容」「今年の内容」だけが出題されるからです。

それに比べて実力テストは、出題範囲が明確でないのです。これはつまり、『今まで習ったこと全て』が出題されるということです。

さらに難関校を想定し、定期テストで言えば応用問題ばかりが出題されるので、基礎はもちろんですが、それ以上の応用力がテストで試されると思えばいいでしょう。




実力テストを受けるメリットとは?


実力テストと定期テストの違いだけでは、実力テストの重要さが今一つピンとこないかもしれません。

ですが受験生には、実力テストは定期テスト以上に大切なテストなんです!

その理由は実力テストのメリットを知ることで理解できますので説明していきますね。
実力テストを受けると得られるメリットは以下の通りです。

・受験でどれくらい通用するチカラがあるのか分かる
・受験本番の練習ができる


これからがどのように影響し、良い効果をもたらすのかを解説します。



実力テストを受けるメリット①受験でどれくらい通用するチカラがあるのか分かる


メリットの一つ目は、自分は受験でどれくらい通用するチカラがあるのか知ることができることです。

定期テストは「単元と学年度中の理解度を試すテスト」でしたが、実力テストは「今の実力を試すテスト」です。

特に中学3年生は、実力テストの範囲が入試の範囲と思ってよいと思います。

つまり、実力テストのたびに「志望高に合格するには、あとどれくらいかな?」と知ることができるのです。ですから結果次第で、「志望校を変えた方がよいか?」「このまま志望校を変えないなら、あと何点必要で何を勉強したらよいか?」がハッキリと分かるのです。

問題を外部に発注することがあるのは、そのため。
定期テストも実力テストも同じ先生が作成すると問題に偏りが出てしまいますが、あくまでも受験を意識して作られる実力テストは、受験本番のように、解き慣れない難しい問題を出題するのです。

だからこそ、受験の練習が可能になるので、実力テストを本気で受けていれば、受験本番は何も怖くなくなります。

さらに、外部組織が作ったテストを同じ地区の生徒たちも受けるので、同じ志望校を目指す生徒たちの中で自分はどの位置にいるか知ることができるんです。

「えっ、この点数じゃ…」と分かればこそ今の勉強法を見直すこともできますよね。
受験勉強を順調に進めるためには実力テストが欠かせないんです。

受験まで残されている時間は、みんな平等です。その大切な時間をどう使うか、実力テストの結果から知ることができるのは、無事合格するための非常に重要な判断材料のひとつと言えます。



実力テストを受けるメリット②受験本番の練習ができる


入試は時間との勝負です。
出題された問題を解くチカラはあったとしても、時間内に解くチカラも試されます。

そこで実力テストを受ける意味が出てきます。受けた結果をみれば、「自分は何を勉強した方がよいか?」「改善すべき点は何か?」が一目瞭然だからです。

具体例を挙げてみますね。

数学の場合
「もっと早く正確に計算できないとマズイ!」
「公式の暗記が足りなすぎる」

英語の場合
「長文解読するには、少しずつ区切ってやろう」
「文法があやふやだから完璧に覚えよう」

という具合に、テストの結果から次にやるべきことを自分で分析することができるのです。

これらを知ることができれば、勉強もグンと効率的にできて、受験までに勉強しなければならないことも分かりますから、とっても有難いのです。

ここでピン!とこなかった子は要注意ですよ!
まだまだ受験勉強が足りてない、受験への意識が足りてない証拠です。


「ちょっと大げさ過ぎない?」と思うかもしれませんね。でも受験は未来の出来事ですから変動します。つまり、当日、何があるか今の段階で知ることは不可能なのです。

例えば、

「受験当日、風邪を引いちゃって問題に集中できなかった」なんてよく聞く話ですし、「解ける!と思って問題に取り組んでたら予想外に手こずって時間が足りなかった」なんてことも、よくあります。

それに受験当日は誰でも緊張しますから、いつもなら解ける問題を難しく感じてしまい、焦って計算ミスなどで失点してしまったら泣くに泣けません。

実力テストを本気で受けることは、自分のメンタルを鍛えていくトレーニングにもなるのです。

後で後悔して欲しくないので言っているのですが、受験をラクに乗り越えたいなら実力テストで受験の練習をみっちり積んでください。



実力テストで高得点できる効率的な勉強法


実力テストは範囲が広いうえに、定期テストで言えば応用問題が出題されるので、非常に難易度が高いと言えます。

なぜなら、基本問題ばかりだと受験する子たちは同じような点数になってしまうので、平均点や偏差値を知ることができないからです。

・志望校別の偏差値
・合格の可能性


この2点を知る為には、さまざまな偏差値に対応できる問題を出題しなければなりません。だからこそ、実力テストは難しい応用問題が出題されるのです。

「えっ、じゃあ難関校を狙えるくらいの成績じゃないと実力テストで高得点はできないよね?」
テストのたびにこれをやっていれば、定期テストの点数も自動的にアップします。テスト後の振り返り勉強は次のテストの点数に直結しているので必ずやるようにしてください。



【実力テスト後の振り返り勉強】結果を活かし苦手を克服するには?


受けた実力テストはトコトン有効活用しましょう!そうすることで今までの勉強の苦労を、もっとテストの点数に反映させることが可能になります。

そのための重要ポイントは3つあるので、カンタンに説明しますね。



ポイント①自分の苦手パターンを分析する

なぜできなかったのか、その理由を考える。「時間配分」「暗記不足」「演習が足りない」など、自分が陥りがちなパターンを考察しておきましょう。





ポイント②苦手克服に必要な勉強は何か知る

自分の苦手を克服するには、何をどれくらい、いつまでに勉強しておけばいいのか、そのための学習計画を立てましょう。





ポイント③似たような問題をたくさん解く

解けなかった問題と似た問題を、できるだけ多く解きましょう。すると今までの苦手が得点ポイントに変わります。


この3つをやっておけば、いつのまにか苦手は得意に変わり、ライバルにも大きく差をつけることが可能になります。受験は競争ですから1点でも多くとった方が有利です。

中学3年生は常に受験を意識して勉強に取り組むようにしましょう。ただ漠然と頑張るのか、目的意識を持って頑張るのでは、勉強の成果が全く違ってきます。せっかく実力テストを受けるのですから、テストの結果も有効活用すれば成績アップ間違いありません!

今が勝負どころですから、頑張りましょう。





実力テストを有効活用し、苦手克服と勉強法の見直しをしよう!


実力テストは入試レベルの応用問題が出題される、難易度が非常に高いテストです。

まずは教科書の内容を完璧に理解して、少しずつ難しい応用問題に取り組むようにしましょう。いきなり難しい問題に挑戦するような勉強法は意味がありません。

遠回りにみえても基礎から理解していくのが、勉強の近道です。

そして答案用紙が返ってきたら、振り返り勉強で苦手を潰していきましょう。これをやればいつの間にか、苦手が得意に変わり、得点できるようになっていきます。

せっかくの勉強時間を無駄にしないよう、ポイントを押さえた勉強で1点でも多く得点できるよう、意識しながら勉強に取り組んでください。

落ち込むような点数を取ってしまっても後で対策すればよいので、受験に向けて前向きな勉強をしましょう。